地方大学生の感想記→趣味について適当に感想を言います。

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『千歳くんはラムネ瓶のなか』の感想 ネタバレ含む

 

 初っ端からネタバレいきます。ネタバレ嫌な人はブラウザバック推奨です。ただ一言言えるのはこのラノベは読んだ方がいいです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まずは概要から…(この時点でかなりのネタバレです)

この物語は圧倒的リア充である主人公の千歳くんが、ひねくれた陰キャラの脱オタを手伝う感じの物語です。ですが、主人公がリア充サイドのため、主にリア充の思考で語られる部分が多いです。それゆえに、育てられる側の陰キャラであるところの山崎くんとは、噛み合わなかったりもして、そこも見所だと思いました。

 

僕的にハマった?グッときたところは大きいもので3つくらいです。

1.主人公の格好良さが異常

2.シチュエーションが格好いい

3.台詞がオシャレ

 

1.のやつは、勿論千歳朔くんの事ですね。以下千歳くんとします。ラストの、山崎くんが千歳くんに理不尽にキレた後なのに(理不尽といっても分からないでもないレベル)、山崎くんのピンチには駆けつけたシーン。これはかなり感動というか、胸熱です。バトルモノ並み、いや、それ以上の胸熱で、通常ラブコメでは味わえないレベルです。また、千歳くんの「美学」を持っている点も非常にかっこいいです。特に山崎くんに、自分のなりたい背中を追いかけろ、みたいなアドバイスをしたところは他の非リア下克上系のラノベには見られないようなアドバイスであり、かつ、分かりやすくシンプルなやり方であるように思いました。

 

2.は特にはじめのあたりの、引きこもっていた山崎くんの部屋の窓ガラスを割るシーンです。あのシーンに入ったとき「ラフメイカーかよ!素敵だな!」と僕は思ったのですが、やはりラフメイカーのオマージュだったようで素敵でした。

 

3.は特に西野明日風邪と千歳くんが語り合うシーンや、千歳くんが自分の美学を語るシーンですね。ここの台詞運びは必見というか、多くのラノベの台詞運びを超越してると思います。

 

まとめ

まとめとしては非常に面白かった、の一点に尽きると思います。展開の運び方、文章力、キャラ同士の掛け合いのテンポなど、どれを取ってもかなり高いレベルというか、読んでいて楽しいです。

あと、僕的な推しキャラは七瀬悠月ちゃんです。可愛くてカッコよくて美しくて、最高ですね、はい。ビジュアル的にも好きです。

ただ、やはりというべきか、一巻では未回収の伏線の数が異常に多いですね。今後に期待です。特に千歳くんが野球部を辞めた理由をはじめとして、チーム千歳のキャラたちの深い掘り下げが読んでみたいですね。

また、少し読んでいて疑問に感じたのは、山崎くんの話し方?のようなもので、初めから千歳くんにフランクにツッコむことができていた、という点は少し引っかかったくらいですが、これは千歳くんの親しみやすが限界突破していた、というニュアンスで理解できるレベルな気がします。

というより、これが新人賞というのは衝撃的ですね。そのレベルで面白いです。

 

長々と話しましたが、まだの方は是非読んだ方がいいと思います。

この書影が目印です↓

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